TransactionBuilderを使ってみる
あなたにとって初めての P2SH や マルチシグ のトランザクションに署名するときに TranasctionBuilder をどのように動かすか見てきた。
次はより複雑なトランザクションに対して署名するために、そのフルパワーをどのように活かすかを見てみよう。
TranactionBuilder を用いると以下ができるようになる。
以下の支払いができる
P2PK、P2PKH
マルチシグ
P2WPK、P2WSH
前章のようにredeem scriptにもとづいて、P2SH を支払いに使える
ステルスコイン を使える(ダークウォレット)
カラードコイン を発行し、移動できる(次の章で説明するオープンアセットのこと)
部分的に署名されたトランザクション を結合できる
署名されていないトランザクション の最終的な サイズ とそれにかかる 手数料 を計算できる
トランザクション が 十分に署名されたか を確認できる
TransactionBuilder のゴールはインプットとしての コイン と 鍵 を取得し、十分に または 部分的に署名されたトランザクション を生成することである。

TransactionBuilder だけで、どの コイン を使い、なにを署名すべきかを把握してくれる。

TransactionBuilderを使うためには4つのステップがある。
使う コイン を集める
持っている 鍵 を集める
どの scriptPubKey に対していくら コインを 支払いたいかを数える
トランザクション を生成して署名する
オプション:誰かに トランザクション を送り、署名してもらうか生成を続けてもらう
さあ コイン を集めてみよう。まずそのコインを充足させるために見せかけの トランザクション を作ろう。 ここでは、その トランザクション には P2PKH、P2PK と、ボブとアリスの マルチシグに コインがあることにしよう。
さらにここではサトシに支払うためにこのトランザクションのcoinsを使いたいということにしよう。
まずは コイン を集めなければならない。
ではbobは0.2BTC、aliceは0.3BTCを送り、さらに2人が0.5BTCを送るためにbobAliceを使うことに合意したとしよう。
そしてトランザクションが十分に署名され、ネットワークに送る準備ができているかを確かめることができる。
このモデルで素晴らしいのは、ScriptCoin を作る必要があることを除いて、P2SH、P2WSH、P2SH(P2WSH)とP2SH(P2PKH) に対して同じ方法で動かすことができるのだ。

署名はこのようにする。
ステルスコイン でも、基本的には同じだ。ただ、ダークウォレットについての紹介をもし覚えていたら、ステルスコイン を見るためには ScanKey が必要となると言ったが、それが異なる点となる。

以前の章と同じように、アリスとボブのマルチシグのステルスアドレスを作ってみよう。
誰かがこのトランザクションにコインを送ったとしよう。
scanKeyを持っている人がこのステルスコインを発見できる。
それはボブとアリスに送られており、彼らが署名する。
注釈:ステルスコインを使うためにはscanKeyが必要だ。
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