ビットコインアドレス

ビットコインアドレスが、支払いを受けるために公開するものであることは知ってのとおりだ。

秘密鍵はネットワークには保管されず、インターネットにアクセスすることなく生成することができる。

秘密鍵を生成してみよう。

Key privateKey = new Key(); // ランダムな秘密鍵を生成

秘密鍵から公開鍵を作成する。これは一方向性の暗号学的な機能を使っていて、逆に公開鍵から秘密鍵は作れない。

PubKey publicKey = privateKey.PubKey;
Console.WriteLine(publicKey); // 0251036303164f6c458e9f7abecb4e55e5ce9ec2b2f1d06d633c9653a07976560c

ビットコインには2つのネットワークがある。

  • TestNet は開発を目的としたビットコインのネットワーク。このネットワーク上のビットコインに価値はない。

  • MainNet は普通のユーザーが使うネットワークである。

注釈:TestNetのコインはfaucets(蛇口)サイトを使うことですぐに手に入る。「get testnet bitcoins」で検索してほしい。

公開鍵とアドレスを使用するネットワークの種類から、ビットコインアドレスを簡単に作ることができる。

Console.WriteLine(publicKey.GetAddress(Network.Main)); // 1PUYsjwfNmX64wS368ZR5FMouTtUmvtmTY
Console.WriteLine(publicKey.GetAddress(Network.TestNet)); // n3zWAo2eBnxLr3ueohXnuAa8mTVBhxmPhq

正確に言うと、ビットコインアドレスはバージョンを示す先頭1バイト(TestNetかMainNetかで異なる)と公開鍵ハッシュで構成されており、それらが結合された後、Base58Checkにエンコードされる。

var publicKeyHash = publicKey.Hash;
Console.WriteLine(publicKeyHash); // f6889b21b5540353a29ed18c45ea0031280c42cf
var mainNetAddress = publicKeyHash.GetAddress(Network.Main);
var testNetAddress = publicKeyHash.GetAddress(Network.TestNet);

注釈:公開鍵ハッシュは、まず公開鍵をSHA256でハッシュ化し、その結果に対してRIPEMD160でさらにハッシュ化してビッグエンディアンで並べている。プログラミング関数なら、「RIPEMD160(SHA256(pubkey))」のように表せるだろう。

Base58Checkエンコーディングには誤字を防止するためのチェックサムがあったり、「0(ゼロ)」や「O(オー)」のようにどちらとも見える文字を使わないようにするという気の利いた機能がある。 Base58Checkエンコードされたビットコインアドレスは、ウォレットを使っているユーザーが、間違えて意図していないネットワークにビットコインを確実に送らないようにする。

Console.WriteLine(mainNetAddress); // 1PUYsjwfNmX64wS368ZR5FMouTtUmvtmTY
Console.WriteLine(testNetAddress); // n3zWAo2eBnxLr3ueohXnuAa8mTVBhxmPhq

参考:MainNetでビットコイン プログラミングを練習すると、もし失敗したらそれはきっと忘れられないものになるだろう。

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